英語で話そう

先日,京都大学時計台でKKCNNという国際学会があり,そこで英語にて論文発表をしてまいりました.

KKCNNというのは,参加国である京都,韓国,台湾,タイ,シンガポールの各大学の頭文字をとってつけられた名前であり,土木関係の論文発表の場となっている.毎年各国をめぐって開催されているのだが,今年は京都で開催された.うちの研究室では毎年M1の学生がここで発表することになっており,去年であれば台湾,来年はシンガポールへと旅行を兼ねて海外へ行けることになっている.しかし,今年は京都大学ということで,海外に行くチャンスがなくなってしまった.

さて,国際学会ということで,発表,質疑応答,議論はすべて英語で行う.私は京都大学生だが,英語はからっきしで,受験英語の読み書きくらいしかできないし,ましてや専門内容の質疑応答などできるはずもない.しかし私は仮にも演劇経験者だ.日本語の発表においてはハッタリも得意だし,声の大きさ,滑舌のよさにも一般人よりは自信があるし,何より人前で話す度胸がある(はずである).しっかり準備をしてセリフのようにプレゼン内容を暗記し,質問にもあらかじめ予想を立てておき,キーワードだけを聞き取れれば準備しておいたものを出せばよい...と考えていた...

十分準備したつもりだったのだが,甘かったようだ.結果は惨敗だった.まず発表について,発表内容は覚えたつもりだったのだが,一応カンペを用意して万全の体制で臨んだのつもりだった.しかし,その甘さがたたってか,覚えていたこともほぼ真っ白になり,カンペを見てもどこを読んでいるのかわからず,思いつきで話すようなことになってしまった.なさけない.

続いては質疑応答だ.それまでのほかの発表を聞いている限りみんな何を言っているか基本的にわからず,ところどころ単語が聞き取れる程度だった.自分の研究内容についてならばなんとかわかるかなと淡い期待をしていたが...わからない...相手はおそらく台湾人か?日本人の話す英語とは全然違う気がする.それでも何とかキーワードだけは聞き取ろうとした.

"Please repeat more slowly."

うん,どうやら「シュー」について聞きたいらしい.何だ?「シュー」って?そういえば免震ゴムのことを「シュー」と言った気がするぞ.

自分の提案した構造には免震構造は取り入れていないというような説明を(必死で)するが,的を射ていない様子.うーむ...

"I'm sorry. I can't understand you."

負けた.完全に.負けを宣言してしまった.結局研究室の助手がフォローを入れてくれるが,それも何を言っているかわからず.

ああ,英語できねぇなぁ.


後で聞くと,どうやら「シュー」とは"shear"(しぇあー?),「せん断力」のことらしい.「せん断力」に対しては大丈夫なのかと聞きたかったらしい.そういえばそんなものもあったなぁ.

しかし,他の国の学生たちはほぼ同じくらいの年齢だろうが,本当に英語が上手い.言い訳するようだが,私に限らず日本人はみんな下手だ.

助手も言っていたが,日本はこれで大丈夫なのだろうか?技術力があっても国際的に通用するのだろうか?とちょっと思ったりもした.日本の代表として,天下の京大生と名乗れねぇな.もしくは,京大生って大したことねぇな.

2006.12.13 | | Comments(12) | Trackback(0) | 研究

木で家を造ろう

授業の課題で「環境にやさしい材料」というテーマで調査するというのがあり,木材について調べてみました.

日本は木造建築の国である.

日本の木造建築の技術はすばらしい.世界最古の木造建築である法隆寺をはじめとして,釘を一本も用いずに作られている木造アーチ橋の錦帯橋,最近では世界最高の高さをほこる出雲ドームなど,日本には多くの木造建築がある.日本は森林面積も多いということで,古くから木材を構造材料として使用してきた.近年鉄筋コンクリートが主流となってきた構造材料の中で,もう一度木材を見直してみよう.

木,というのは人に安らぎを与える.木目や節は視覚的に人の心を癒し,適度なぬくもりと保湿性を持っている.また,ほどよい音の反響は楽器に多く使われている木の特徴の一つであり,コンサートホールも木造にすると良いらしい.木の香りは自然のものなのでシックハウス等の問題もなく,逆にダニなどの活動を抑えるような効果もあるらしい.

このように,木は本来生活環境において最適な材料なのである.

次に環境に与える影響について考えてみよう.木造建築は木を伐採するので,環境に悪影響を与えるのではないかと思う人もいるだろうが,層ではない.むしろ生長した木を伐採し,新たな木を育てるというのは二酸化炭素を吸収するのに効率がいい.二酸化炭素は地球温暖化の原因といわれており,光合成により二酸化炭素を固定する木の役割は大きい.木を木材として保存するということは二酸化炭素を貯蔵するということであり,環境にはやさしいのだ.また,木材は生産に多量のエネルギーを必要としない.木をのこぎりで切れば木材となり,鉄やセメントのように精製するエネルギーを必要としないのだ.鉄やセメントの原料となる鉄鉱石,石灰石は埋蔵量に限界があるが,木は育てさえすれば無限の材料となる.

でも木材って鉄やコンクリートと比べて弱いんじゃないの?

確かに,木材は鉄やコンクリートに比べ,強度は劣る.しかし,木材はその最大の長所として,軽さがある.実際,重さあたりの強度は鉄やコンクリートよりも強い.地震時には建物の2階以上の部分の重さが重要となるので,木材も構造材料として強度の問題はない.

じゃあどうしてみんな木材を使わないの?

そう,木材にも欠点がある.まず,腐りやすく,燃えやすいということ,伸び縮みが激しいということ,そして性質にばらつきがあり,得られる大きさに制限があるということである.また,鉄やコンクリートに比べ高価だというのも問題だろう.よって,木材は大型の構造物には向いていない,木造の高層ビル!というのは現実的に難しいのだ.

しかし,やはり木というのは生活環境に適しており,環境にもやさしい.そこで,自分の住む家くらい,木造で建ててみてはどうだろう.ちょっと値ははるかもしれないけど,国産の木材で家を建ててみると日本人の心が見えてくるのじゃないだろうか.

2006.07.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | 研究

土木学会関西支部年次学術講演会って何よ

はい,昨日は土木学会関西支部年次学術講演会というのが神戸大学であったので行ってきました.学会ですね.

着慣れないスーツで行ったのですが,その日がまた暑くて暑くて.こんなに汗をかいたのはこの夏初めてでしたよ.ふだんは涼しい室内でぼけーっとしてるからなぁ.

私も発表を行いました.持ち時間は10分,質疑応答5分でパワーポイントでの発表なのですが,プレゼンテーションはあまり慣れていません.自信はなかったですが,そこは役者魂の見せ所.声の大きさとハッタリを武器にがんばりました.優秀発表賞こそ逃したものの,なかなかうまくできたんじゃないかと思います.ただ,ハッタリなので内容はぼろぼろで,質疑応答ではかなり痛かったです.

懇親会ではほどよく飲み,たらふく食いました.

帰り,先輩方と帰ったのですが,神戸大学に何度か来たことのある私はさも知っているかのごとく先導し,普通に迷いました.申し訳なかったです.

いや,へろへろに疲れた一日でした.サッカーもあったのですが夢うつつのうちに終わってましたわ.

2006.06.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | 研究

耐震,免震,制震について

研究の課題としてこの三つの言葉の意味の違いを調べたので豆知識として掲載.

耐震偽装事件等でよく耳にするようになったこれらの言葉,どれも建物を地震に強くするための対策法なのですが,それぞれ違いがあります.とりあえず課題の内容をそのまま掲載してみましょう.


 耐震
地震動の動的応答に対して強度と変形性能で耐えようとすること。
耐震壁や耐震ブレースによる補強、また部材自体のじん性を向上させて建物全体の耐力を向上させる。また以下の免震、制震を含め、地震に対して安全な建築物を設計する技術を総称して「耐震」と呼ぶこともある。

 免震
地動の卓越周期と構造物の固有周期を分離し、構造物への入力時振動を軽減することにより建物の損傷を抑えること。
基礎、または建物中間に免震支承を設置する。

 制震
振動を能動的に制御するような機構を用いて振動エネルギーを吸収し、地震時の損傷を抑えること。
減衰型制震機、可変剛性装置、ダンパー、可動質量型制震器等を設置する。


何のこっちゃ分らない単語がたくさん出てくるかもしれないですが,わかりやすく言うと,

殴られて痛くないようにする対策として

耐震…その痛みに耐えられるだけの体力を身につける.
免震…衝撃を吸収するようなスポンジ製の防具を身につける.
制震…パンチをかわすだけのフットワークを身につける.

といったところでしょうか?

ちょっと違う気がするけれど私にできるのはこんなところです.

2006.05.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 研究

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PDo

Author:PDo
23歳大学院生.趣味は演劇,最近ギター.研究もほどほどに,いろいろやりたいと思っている今日この頃.更新はかなり気まぐれかつ面倒くさがりなので気長にご覧ください。

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